2018.02.20(Tue)

各施設が活発に活動報告! ~山梨県老施協研究総会~

 

2月18日(日)

今年で9回目となる「山梨県老施協研究総会」がアピオ甲府で開かれました。

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今年も2つの会場に分かれ、合わせて38の研究成果が発表されました。

ゆめみどりからは、2つの事例発表を行いました。

① 主題「温かいものは温かいうちに」
副題「入居者個人に合わせた食事提供をすることで得られた効果」
発表者:藤橋翠(介護職)  共同研究者:結城幸恵(介護リーダー)

② 主題「ユニットケアの取り組み」
副題「総力戦で挑む」
発表者:臼井友基(施設長)

①・・・・・・▲食事時間が2時間以上かかってしまうことがある90歳の男性。食事に集中できていな
い様子で途中で居眠りをすることも多い。
▲常に食事をとっている状態を改善し、食事以外の時間の確保につなげたい。
▲食器やエプロンなど今、最も使いやすいものは何かを検討し変えていく。
▲家族にもご理解いただき連携をとりながら取り組んだ。
△食器の変更でご飯を上手にすくって食べられるようになった。
△食事時間がほぼ半分にになり生活にゆとりが生まれた。
△家族との連携を図る中、家族との関わりの大切さを再確認できた。

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発表前の準備の様子です。             結城さん      藤橋さん

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発表を終えて仲間の元に戻り「ホッ!」 和楽WARAKUの堀田施設長と職員さんたち

 

②・・・・・・▲ユニット型特養としてハードを生かした特色あるケアができているのか?という問い
かけが、やがてユニットケア(個別ケア)を深めたいとの思いが広がる。
▲学びの場がより近くにあることの有用性を痛感し、山梨県内で初めてのユニットリー
ダー研修の実地研修施設を目指そうということになる。
▲平成25年4月募集説明会への参加をスタートに、より解り易い施設の理念や行動指針
を掲げ24Hシートや記録の方法、各ユニット毎の設えの工夫を重ねる。
▲平成29年3月までに2回現地調査を受けるが結果は不合格となる。
△平成29年8月現地調査・29年10月日本ユニットケア推進センターより『指定』を受け
る(山梨県内では初の指定だが、すでに全国では63施設が指定を受けている)
△平成30年4月以降ユニットリーダー研修実地研修施設として実習生の受け入れ開始。

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臼井施設長

※今回の発表で、臼井施設長は「これからの介護は、いかに個々の入居者の意向を取り入れられ
るかがポイントになると考えています。自立支援だけでなく自律支援にも取り組める組織でな
ければなりません。『ユニットケア』は『個別ケア』を実現するためのツールの一つです。多
くの施設と一緒に取り組んでいきたいと思います。」と結びました。

9回目のの研究総会に参加して感じたことを幾つか・・・。

♢食事、排泄、看取り介護から地域貢献、福利厚生、経費削減など幅広いテーマが発表された。
♢内容的な深まりも感じられる作品が多くみられた。
♢印象として、一人ひとりへのアプローチ=「個」を意識した、あるいは「個」を大切にするケ
アに取り組んでいる内容が年々増えていると思う。
♢どの施設でも悩みどころは似通っていたりする中で、新しい工夫や先駆的な取り組みには驚き
と拍手を送りたくなる。それだけに今後は、各施設間の情報交換や交流を今まで以上に密にし
、「利用者にとって・・・」を一番に横の繋がりをもっともっと強くする取り組みも必要にな
るのではと感じる。